鷲を救う人🦅
- 2021/09/18
- 19:52

齊藤さんの鷲への情熱と献身に感動しました。猛禽類専門医というのは世界的にも珍しいそうで、世界中から問い合わせが来るそうです。番組中でもドイツの動物園から連絡が来ていました。飼育していた鷲に薬を処方したら急死してしまい、複数の人から齊藤さんを勧められて問い合わせが来たのだそうです。世界的な権威なのですね。
色々勉強になりました。鷲が死ぬ原因。感電死。電車、自動車に轢かれる。鉛中毒他。鉛中毒は鉛の弾で撃たれた動物の死骸を食べた鳥たちが鉛の中毒になるのだそうです。なので今は鉛の弾は禁止されているらしいです。ハンターの人が持っていたのは銅の弾でした。感電死を防ぐために、電力会社の人と共同で開発した電柱に付ける鳥の感電避けの器具も紹介されていました。地道な努力をしているのだなあと頭が下がる気持ちでした。
鷲用の救急車で現場へ向かい、苦しむ鷲を応急処置をしながらクリニックへ戻るシーンは緊迫感がありました。運転も齊藤さんが自らしています。鷲は何か良くないものを食べたらしいですが血液検査では反応が無い。クリニックに戻り早くレントゲンを撮りたい。鷲が瀕死なので何度も車を停めて処置をするのですがその鷲は助かりませんでした。そのシーンは本当に悲しかったです。苦しむ鷲、悲しむ齊藤さん🙇齊藤さんは助けられなかった鷲、北海道各地から届けられる鷲の遺体を解剖して死んだ原因を調べているそうです。
私はYouTubeで動物レスキューの動画をよく見ています。鳥のも見ます。先日羽にワイヤーが絡まった梟のレスキュー動画を見ました。一般家庭のお庭です。ワイヤーは何とか取り除けて、その後簡易な囲いと屋根をつけて、お庭に置いておいたのですが梟はそのまま3日間動きませんでした。そして4日目の朝に姿が消えていました。梟がどうなったのかは分かりません。山に帰ってくれたなら良いのですが。助けた時点で既に弱っていてご飯を食べたりお水を飲んだりする光景はありませんでした。助けてれくれたのは素晴らしいと思うのですが、個人的にはワイヤーを取った後に専門医に託してほしかったです。どの地域にも鳥獣保護の連絡先がありますので、この様な自力でご飯など食べられそうにない場合はとりあえず連絡してほしいです。でも今東京都環境局の野生鳥獣に関するQ&Aを見ていたら、コロナのために現在は動物病院の案内を休止していますとありました🙇コロナはこういうところにも影響を及ぼしていますね。あとカラスやキョン、外来生物は保護の対象外と知りました。動物は皆只生きているだけなのに不公平な気もしますが、生態系のことを考えるとやむを得ないこともあるのでしょう。そこは勉強していないので分かりませんが。
野生に戻せない鷲たちは齊藤さんが死ぬまで面倒を見る。餌代だけでも月に何十万だそうで寄付と自腹で賄っているそうです。鷲への愛を感じます。この番組を見ても思いますが、やはり犬と猫以外を診る人が足りないのだと思います。ピザトル君(ショウガラゴ)のオーナーさんも猿を診てくれるところはとても少ないと言っていました。さっき書いた現場に車で出向く時も、齊藤さん以外の人が運転していたなら齊藤さんがずっと鷲の側にいられるのにと思いました。でも現実はなかなかそうはいかないのでしょうね。獣医師で食べていくなら普通に考えるとやはり犬と猫だと思いますが、ほかの全ての動物たちの為にも齊藤さんのような情熱を持った獣医師さんが増えるといいなと思いました。人間の世界ももうかなり前から産科医と小児科医が足りない様ですね。お金を稼ぐのなら美容外科医が良いのかもしれないですが、日本の未来の為に情熱を持った産科医、小児科医が増えてほしいと祈ります。
話があちこちに行ってしまいましたが💦色々なことを考えさせられました。情熱大陸は時間も24分と丁度良いですし、とても良い番組だと思います。NHKのドキュメンタリーはアーカイブはNHKオンデマンドと契約しないと見れませんが、Netflixの様に動画配信サイトでサクッと見られると有難いですね。
満足度(5★満点) ★★★★★
お勧め度 ★★★★★