
2021 日本 134分
中山七里の同名ベストセラーを「64-ロクヨン-」「糸」の瀬々敬久監督が映画化したヒューマン・ミステリー。仙台で起きた不可解な連続殺人事件の捜査の行方と、事件の背後に浮かび上がる社会福祉行政の矛盾をミステリアスに描き出す。主演は佐藤健と阿部寛、共演に清原果耶、林遣都、永山瑛太、緒形直人、吉岡秀隆、倍賞美津子。
東日本大震災から10年目の仙台で、全身を縛られたまま放置され餓死させられるという不可解な殺人事件が2件続けて発生する。その残忍な殺し方から怨恨の線が有力視されたが、被害者はいずれも人格者として知られ、誰かから恨みを買うようには思えなかった。そんな中、事件を追う笘篠刑事は、被害者がかつて同じ福祉保健事務所に勤務していた事実を突き止める。そしてある事件で服役し、出所したばかりの男・利根が捜査線上に浮上してくるのだったが…。
allcinemaより
事件の落ちは早めに分かりました。ちょっと物理的に無理があるかなと思いましたが。
何とも辛い話で🙇💨言葉が出ません。誰が悪い訳でもないのですが🙇災害は一瞬にして人生を変えてしまうのですよね。
この映画を見て思い出したシーンがありました。ドキュメント72時間京都の鴨川の回です。皆さんそれぞれ思い々に川岸で過ごしているのですが、その中に一人川を見つめる中年の男性がいました。その男性が言っていました。阪神大震災で家族を亡くされた。「そこから人生が狂ってきたね」。それが忘れられないんです。本作で幹ちゃんが言っていました。災害は全てを奪うと。辛いとしか言いようがないし言葉にならないです🙇
でもやっぱり非力であっても地道に声をあげ続けるしかないのだと思います。間違った方法では何も解決しない。気持ちは分かるけど。
豪華キャストでしたね。阿部ちゃんも佐藤健も良かった。個人的に印象的だったシーンは永山瑛太さんが墓石を積み上げているシーンです。色々考えさせられました。
一つ気になるのはおばちゃんの結末ですが、利根の性格ではそういう結末になるとはとても思えません。何としてでもどうにかしたと思います。そこが引っ掛かりました。
倍賞さんは近年この手の役が多く、合ってはいますがたまには全く違う役も見たいと思います。
3作続けて護られなかった人たちの映画を見て心が壊れました😣💔国と企業に護られなかった人達(ミナマタ)。両親と社会に守られなかった女子高生(空白)。そして今作。はぁー🙇💨。。。
でもやっぱりシリアスな作品が見たいのです😑
★★★★★