神山アローン
- 2021/10/16
- 05:46

2017 日本 30分
U-NEXTより
存在を知りませんでしたが、興味を持ち見てみたらとても面白かったです。面白かったと言うのは失礼なのかもしれませんが。
監督がさっちゃんに会ってから彼女に惹かれ、結局その地に住んでしまって6年間撮影し続けた。映画にするつもりは無かったが、現地のフィルムフェスティバルの存在を知り、慌てて映画として編集したのが本作だそうです。そして複数の賞を受賞した。
さっちゃんが気になってその地に住んでそのまま撮影し続けたというのが分かる気がしました。とても強烈な存在感の人です。さっちゃんの経歴も凄い。正に人に歴史有り。
人生を生き抜くというのは大変。それが本作を見ての率直な感想です。若い頃は数億を稼いだというパワフルなさっちゃんも時が流れて御主人と娘さんを亡くし一人暮らし。
「私も娘も東京に行きたかった。家を守らなければならないから行けなかった。後悔してる。」
この言葉が一番印象的でした。さっちゃんのお歳の方からこの言葉を聞くのは寂しいですね。でもお気持ち分かります。私はほぼ自由に生きてきましたが一番残念なのはここで死ぬこと。海外移住した姪が羨ましいですね。何処で暮らしても大変だとは思いますけど。特に昨今は。いつも殺風景な景色を見て暮らしている自分には徳島も憧れますが。一度だけ行ったことがあり、本当に入り口をちらっと見ただけだけれどここよりは明らかに雰囲気が良かった。解説にある様に神山町は今は移住者も増えて活気が出ているのではと。でも暮らすとなるとやっぱり大変なのでしょうね。
十分面白かったし見て良かったですが、個人的には編集し直してもう少しじっくりさっちゃんを伝えてほしいです。さっちゃんはとても魅力的な人です。
ドキュメンタリーって見る人が少ないのですね。上の予告編はYouTubeからですがコメントが一つもありませんでした。再生回数は320回だった。この動画の下にユージン・スミスのテレメンタリーの動画があり、再生回数は9万回だった。勿論知名度が違うと言うのは分かっているけれど、でももう少し再生回数があっても良いと思いました。
★★★★★★★★