あの頃。
- 2021/10/19
- 13:09

2020 日本 117分
劔樹人の自伝的コミック・エッセイ『あの頃。 男子かしまし物語』を「愛がなんだ」「アイネクライネナハトムジーク」の今泉力哉監督が、「孤狼の血」「新聞記者」の松坂桃李を主演に迎えて映画化した青春ストーリー。“ハロー!プロジェクト”に魅せられ、アイドルに青春のすべてを捧げ、仲間たちと熱く語り合ったアイドルオタクたちのバカバカしくもかけがえのない日々を描く。共演は仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ
バイトに明け暮れ、バンド活動もうまくいかず、彼女もお金もない冴えない日々を送っていた劔樹人。彼はある日、心配した友人から元気を出せと1枚のDVDを渡される。そこに映っていたのはハロプロ所属のアイドル、松浦亜弥だった。その圧倒的な輝きにすっかり心を奪われた劔は、この瞬間を境にアイドルオタクの道を突き進んでいくことに。やがてハロプロオタクのトークイベントに参加した劔はそこで、プライドが高くてひねくれ者のコズミンはじめハロプロを愛してやまない個性豊かな“ハロプロあべの支部”の面々と出会い、彼らの仲間に加わり、一層ドルヲタ活動に邁進していくのだったが…。
allcinemaより
懐かしい気持ちになりたくて見ました。時代も対象も違うけど私も彼らのように情熱を注いでいた日々があったからです。そしてそれを通じて知り合った人たちと楽しい時も過ごしました。色んなこと沢山思い出しました。チケットやCD、グッズに散財した日々。ライブのお茶のあとの終電ダッシュ🏃💨イベントも行きましたね(彼らの様な身内のヲタッキーなものではなかったですが)。プロのミュージシャンをめざしていた友人も思い出しました。恋愛研究会の人たちほど楽しくはなかったかもしれないし、女同士は男同士とはまた違うとは思いますが、こうして懐かしく思い出せる日々があるということはやっぱり幸せなんじゃないかと思います。この作品は彼らのように盛り上がっていた時期がある人にはヒットするんじゃないかと思います。そういう経験が無い人には面白くないかもしれません。実際共感できないというレビューも多いですね。私は遠い目で浸れました(笑)。見て良かったです。
下ネタが多いのはびっくりだったけど😅沢山笑わせてもらったし(西野のダンスが最高です🤣)しみじみもしました。違和感は生前葬の泣かせ場面。白けました。後半はコズミンが完全に主役だったことも違和感。主役はツルギですよね?だったら最後までツルギを主役にしてほしかったです。
原作本は未読ですがアマゾンのブックレビューで当事者という人のレビューがあり、コズミンは実際はもっとぶっ飛んでいて、本では文学的に書かれていると言っていて、ここら辺は流石に実話ベースだなと興味深かったです。
恋愛研究会の人たちがあまりヲタク的ではなく、コンサート会場で映っていた全身に缶バッジを着けていた人の方がヲタク的だったというレビューがありましたが、私もそう思いました。本物には敵いませんね❗しかし本作はヲタクの追及映画ではないと思うのでそこはあまり気になりませんでした。
最近松坂さんの主演作品を幾つか見ましたが個人的には本作が一番良かったです。仲野さんを絶賛する声が多いですが、私はこの人の演技ってどうも計算して演じているという風に見えてしまってあまり自然に見えません。松坂さんのほうが自然体に見えます。でも原作者がインタビューでコズミンは仲野さんだからいい感じになってると言っていました。他の俳優さんは知らない人たちでしたが、個人的には若葉さんが気になりました。頭のタオルナイス😆
今泉監督作品は数本しか見ていませんが基本あまりピンと来ません。本作もイマイチまとまりが無かった感はありますが、個人的に自分の「あの頃。」と重なって懐かしかったです。サルビアの花も切なくて良かった😢💘
★★★★★★