ビジョン

2015     インド　162分

IMDbより

前記事『共謀家族』のオリジナル作品をネトフリで発見👀❗と思って見ましたが、実はこれがオリジナルではなくて本当のオリジナルはこちららしいです。

 

共にインド作品でタイトルも同じらしいです。オリジナルは2013年度作品。違うのは言語でオリジナルはマラヤーラム語。リメイク版がヒンディーと英語(ヒンディーの合間にパラパラ英語が入るという感じでした)。

オリジナルの続編もある様です。こちらは2021の作品。

こちらもマラヤーラム語の様です。Amazon prime videoとあるので日本のプライムビデオをチェックしてみましたが無かったです。いずれも大ヒット作品の様で、中国のリメイク版も2020年中国年間興収9位とのこと。他のインドの言語で作られた作品もあっていずれもヒットしているそうです。

で、私が最初に見たのが中国版で今回ヒンディー版を見ました。オリジナルは見ていませんがレビューによるとこちらはオリジナルのほぼ完コピの様です。中国版は大筋は同じですがタイが舞台なのでムエタイの試合のシーンを入れたりしていたところが少し違いました。YouTubeにオリジナル版(言語をヒンディーに吹き替えたものの様です。字幕無し。約2時間32分)があって冒頭だけ見ましたがボリウッド版(ヒンディーリメイク版)とほぼ同じでした。

やっと感想ですが中国版(112分)も長いと思いましたがこちらは輪をかけて長かったです(162分❗)。中国版もそうでしたが、事が起こるまでが長いです。しかしちらのボリウッド版は何が素晴らしかったかと言うとアリバイ工作の説明が丁寧だったので私の悪い頭でもよく分かりました。中国版の方では何となくは分かったけどイマイチ解せなかったのです。でも今回の方が理解はできたけど現実的にはアリバイとしてはやっぱり不可能な気がしました。話としては面白いけど。一つ注意点はこちらは暴力シーンが酷くて警官が女性や子供にも暴力を振るうシーンがきつかったです。あと加害者が死んでもしょうがない様な最低の奴で見ていて非常に気分が悪くなりました。子役の女の子が演技が上手でとても可愛らしかったです。あと本作のお母さんが若すぎました(長女と8歳違い。養子の設定なのでおかしくはないけど)。

私が興味深かったのはこの話のプロットの幾つかが東野圭吾の『容疑者Xの献身』に似ているのだそうです。この本のインド版の権利を持っている人がマラヤーラム映画のメーカーに法律の通知をしたとIMDbに書いてありました。私は容疑者Xは存在は知っていますが未読で映画の方も見ていないので内容を知りませんが。詳しい話は知りませんが気になりました。なるべく容疑者Xの献身に重ならないように映画を作ったと何処かの記事で読みましたがどこの記事か見失いました💦

ということで興味がある方は長いのでサクッと見たい方は中国版が良いかと思いますが、ボリウッド版の方が話がよく分かりました。ボリウッド版のキャストが合っていないというレビューもありました。本来はマラヤーラム版を見るのが良いかと思いますが、こちらは日本で今見られるのかな？DVDは英語の字幕版はありましたが日本語版は見当たりませんでした。

これからハリウッド版とか作られるのかも。日本版ができても絶対面白くなさそうだし住宅事情やアリバイ工作が不可能な気がします。それにしてもインドは多言語なのだなあと勉強になりました。因みに中国版は中国語とタイ語が使われていました。

★★★★★☆