史上最悪のルームメイト
- 2022/03/06
- 00:48

ルームメイトの正体。それは凶悪な詐欺師や冷酷な殺人鬼だった。悪夢のような同居生活の体験者たちが、その想像を絶する恐怖を語るドキュメンタリーシリーズ。
全部で四つの話があり、内一つは前後編に分かれていました。
どの話のルームメイトも完全にサイコで被害者の体験は悪夢そのものでした。心から同情します😣
一番恐ろしかったのは(どれも本当に恐ろしいですが)、『同居人求む』です。
長年不法占拠を繰り返していたジャミソン・バックマン。住居の法律に詳しく家賃を払わずに人のアパートに居座り続け、同居人や大家に常に嫌がらせをし、暴力をふるい殺人も犯した信じられない悪質なサイコ。
バックマンと同居した人たちの信じられない悪夢体験を聞いていて心臓が痛くなる気持ちでした。こういうモンスターと数年も暮らしたというのは想像を絶します。4年共に暮らした人は一瞬死のうと思ったとも言っていました。私は性格的に誰かと同居はできないので(家族としているのも結構大変だった)。他人とルームシェアという体験をしなくてラッキーだったと思います。勿論学生時代に気の合う友達との同居は素敵な思い出になると思いますしちょっと羨ましいですが、その人が気の合ういい人だという保証は無いのですよね。
バックマンのケースを見て人を立ち退かせるというのはとても大変なのだということを何となくは知っていたけど具体的に聞いて勉強になりました。
この男がかなりのサイコだと思ったエピソードは、物件の下見の時にトラックに乗ってやって来てそのまま住みついてしまったこと。次の日にアパートのオーナー(同居人)が仕事から帰ってくると勝手に家具の配置をガラッと変えられていたこと😮。苦情を言うと、ここは俺の家なんだと言う😮😮特に気の毒だったのはバックマンと同居した為に自宅を失った女性です。ローンを組んで海辺のマンションを買いとても気に入って幸せに暮らしていた。しかし恋人と別れた為折半していた住宅ローンが払えなくなり、ルームメイトを募集。バックマンの高学歴や仕事(塾の講師)、犬好きなことを信用しすぐに迎え入れてしまった。しかしバックマンは家賃を払わず住宅ローンが滞り彼女は家を失った。あまりにも気の毒ですね🙇でも住宅ローンを組む時は万が一のケースも考えておくべきですね。日本にはその為に団信がありますけれども向こうにはその様な頼れるシステムは無いのでしょうか。ルームメイトがサイコじゃなくて普通に家賃を払ってくれる人ならローンを返せたのにね😢💔
☆★☆ネタバレ注意★☆★
バックマンは傷害事件を起こして逮捕されましたがお兄さんが保釈金を払ってくれました。二度も。しかしお兄さんはバックマンを家に招き入れることはしませんでした。そりゃそうですよね。犯罪者ですから。奥さんや子供に何をするか分からない。バックマンはそのことに切れてお兄さんを殺害。留置場に逆戻り。そこで首吊り自殺をはかり死亡。
どれだけ最後まで自分勝手なんでしょう。本当に腹が立ちました💢💢🌋長年人を苦しめ傷害と殺人を犯したのですからきちんと罪を償ってから死ぬべきです。そういう発想が無いからこういう人生になったのでしょうけど。
バックマンは家庭が複雑だったらしいです。家族に将来を期待されていたが試験に落ちて期待に添えず、失望されたことから病んだようです。殺人事件に遭遇するなど不幸なこともあった様です。日頃から世の中の不公平に愚痴をこぼしていたそうです。しかしお兄さんは成功していたらしい。発想の違いでしょうか。世の中というのは元から不公平なものです。それを恨んでもどうにもならない。
『おばあちゃんと呼んで』の女性は若い頃に両親が亡くなり娼婦をしていたそうです。娼館を営むようになり風営法違反で逮捕され、以降悪事に手を染め、殺人を繰り返した。最後に逮捕された時「私も昔は良い人だった」と言ったそう。生い立ちが不幸なことには同情するけど犯罪の言い訳にはならない。
こういうドキュメンタリーを見る度に世の中には本当にサイコが多いんだなと。どうすればこういう悪夢の出来事をなくすことができるのかといつも思います。
悲惨な内容ではありますが、やっぱりドキュメンタリーは興味深いです。
あとこの番組の特徴は再現ドラマがアニメになっていました。新鮮でした。サイコたちの表情が怖かった(>_<)