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愛、アムール




2012   127分  フランス ドイツ オーストリア

 「ピアニスト」「白いリボン」の名匠ミヒャエル・ハネケ監督が、「男と女」のジャン=ルイ・トランティニャンと「ヒロシマモナムール」のエマニュエル・リヴァを主演に迎え、“老い”と“死”をテーマにひと組の夫婦の人生の最終章を丁寧な筆致で赤裸々にして崇高に描いた感動作。カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞をはじめ数々の映画賞を席巻、米国のアカデミー賞でも外国語作品ながら作品賞を含む5部門で候補になるなど各方面から絶賛された。
パリの高級アパルトマンで悠々自適の老後を送る音楽家の夫婦、ジョルジュとアンヌ。ところがある朝、アンヌが突然の発作に見舞われ、夫婦の穏やかな日々は終わりを迎える。検査の結果、病気が発覚したアンヌは手術の失敗で半身に麻痺が残る事態に。“二度と病院には戻りたくない”とのアンヌの願いを聞き入れ、ジョルジュは自宅での介護を決意する。自らも老いた身でありながら、これまで通りの生活を貫こうとする妻を献身的に支えていくジョルジュだったが…。



from allcinema








ハネケ作品は苦手意識があるけど(人生で一番トラウマになった映画がファニーゲーム 隠された記憶とピアニストもどっひゃ~(゜.゜)だった)この作品は存在を知ったときから見たいと思ってました

これは老老介護の話で現代では殆どの人が無縁ではない問題だから

内容に触れる前にこの作品を見て個人的に一番衝撃だったのはイザベル・ユペールがその人と分からなかったこと(゜o゜)
結構出番多かったけど全然(!!)分からなかった
家に帰って来て作品の資料をネットで見て初めて知って愕然!!(笑)
確かに最近の出演作品は見てないけど「大分顔変わった??(@_@。」と思う位分からなかったな~
イザベル・ユペールって普通の人の役を見たことが無いので今作では普通すぎたけどでも顔が分からない訳ないでしょ~という感じでその事実が個人的に衝撃だった(爆)
もう一つの衝撃はピアニスト役でアレクサンドル・タローが出ていたこと☆☆
世界一天然の私はかつてこの方のことを『アレクサンドル・太郎』さんという日系のピアニストの方なんだなと思っていたが調べてみたら太郎さんではなくTharaudさん( Alexandre Tharaud)でフランスの方だった
因みにちょい役でしたが俳優としてもいい感じなのではないかと思いました
実際に弾いている手元は映りませんでしたが(そこが又素晴らしい演出。普通は逆だからハネケらしいかも)如何にもピアニストらしく弾いているところが逆に「演技」という感じで俳優の素質あるのではと思いました


で、内容ですがハネケにしては大人しかったけど(今まで見たハネケ作品で一番普通だった)初めとオチがハネケらしいかなと(やっぱり只では終わらないという)

見ると元気無くなる作品です
アンハッピーな気持ちになるし色々考えさせられます
まぁハネケの作品は私が見た中ではハッピーなものは無かったですが
でも人の内面を描くのは相変わらず鋭いなと



これを見るとやはり老老介護は厳しいというか無理だな~と思いますね
愛する人を最後まで看てあげたい(看てもらいたい)というのはパートナーがいる人ならそう望む人も多いかもしれないけど実際の老老介護は今作のジャンの様に行き詰まっていってしまうと思います・・・


人生はかくも長く、美しいと思える人はどれだけいるのかな~と
『ガープの世界』でグレン・クローズが小さい子に話しているシーンで印象的だった台詞があります
「年をとるって素敵なことなのよ。虫歯を気にしないでお菓子を食べられる。」
なるほど~一理あるかもね~と思ったが今作を観るとやっぱり年をとることはあまり素敵じゃないししんどいことの方が多いと率直に思ってしまいます
長すぎるのも問題ですね
元気で長いならいいけどそうでないなら


あとこの作品ってあの某有名映画を思い出してしまいますね
タイトル言うとネタばれになるから言えないけどあの映画を思い出す人は私だけではないだろうと
その時も今回も思ったのです
う~ん・・・と・・・

それからジョルジュ役の俳優さんてあの『男と女』のジャン・ルイなのですね
全然分かりませんでした
アンヌは『ヒロシマモナムール』の女優さん
この方なんですね
未見ですがとても見たい作品です


ヒューマンドラマが好きな方は是非どうぞ



映画館にて
☆☆☆☆☆☆☆





コメント

No title

Earth のtが二個になってた
あと浜田マリの字が分からないんだけど(^_^;)

あと小文字と大文字が混合してしまったがまぁ分かればいいか(爆)

あと大人になってから気づいたんだけどamerican派と言ったけどBOWWOW(私の青春だった)はヨーロッパのHRだったとsignalfireを聴いて気づいた
だからNWOBHMマニアのラーズ・ウルリッヒがはまったのだと理解したのでござる

でもBOWWOWの音楽はその一言では片付けられないユニークなものだとこれも大人になってから気づいた

No title

NAIGHTRANGER大好きな割にはあまる詳しくない私(^_^;)

私基本american好みなのよ
だから様式美タイプじゃないのね
私の時代はKISS QUEEN AER
O PURPLE ZEPPだったけど私はKISSとAERO派
でもBad comとZeppやOzzy(Sabbath)は好きだったよ

LizzyじゃなくてLzzyみたいだよ
Lizzyって言えばボーデンだろうみたいな(^_^;)

>俺は和製じゃアンルイス あっちじゃベッドミドラ-みたいなのをフロントにしたヘビーな感じが好みだな

いい趣味だね(^-^)
アン・ルイスは1884のMusicWave(Eartth Shaker 44Magnum 浜田マリ&Zeus)に出た時浮きまくってて客席しらけてたけど私はいいsingerだと思うのでござる

歌は引退したみたいだね
残念
彼女のブランドの指輪を持っています(^-^)
髑髏があっかんべーしてる遊び心溢れるナイスなデザインです

No title

ああ ジャ-ニ-かあ
最近の映像みたよ昔セバレイトウエイズのソロ必死で練習したなあ

そういやナイトレンジャ-もいたなあ
元気なアメリカンハ-ドだよなあ

ヨ-ロッパがアメリカンになった(ファイナルカウントダウン)のには幻滅したなあ

HalestormってLiZZY?なんちゃら?
聴いてみるわ

俺は和製じゃアンルイス あっちじゃベッドミドラ-みたいなのをフロントにしたヘビーな感じが好みだな

No title

映画見てね
(^-^)
見て感想を述べるべし

なかなかいいVoいないってそうかも
アーネルの存在は奇跡だがやっぱりスティーブ・ペリーがいいと思うもん
近年驚愕した女性シンガーはHalestormだね
私はああいうタイプが好きなのよ
check it out☆

No title

なるほど
こっから先は映画を観ないとだろうけど 素晴らしいレビューでした

イングヴェイのベ-スはギターの延長だな
つまりベースプレイじゃない気がするよ 恐るべき音の粒だけどね

インペリテリかあ ちっこい手なのにやるなあってね スケール弾くスピードは一番だな

VOはなかなかイイ人いないなあ 基本男はイマイチだ

やば 脱線はこんくらいにするよ ありがと

No title

話がぐちゃぐちゃになってたけどベースが巧いと感動したのはイングヴェイです
(^^;)

No title

わるい子


ハネケの映画は基本悪趣味です
悪意と慈悲は紙一重みたいな世界観だね(と私は思う)


アルカトラス昔聴いたけど全く記憶にありません
(^^;)
イングヴェイも聴いたけどベースプレイしか記憶に無いですグラハム・ボネットってあまり印象的に無いです
オールバックの髪が珍しくて印象的だった
(^^;)
インペリテリは観に行ったんだけどグラハム・ボネットじゃない時だけど

この人ベースも巧いんだなぁと感動したのでした


この映画の中には幸福な部分も含まれていると思う
多分死んでから幸せが分かるんだと思う

No title

最後の部分は かみえると同じさ

自分の生活のヒトコマが映画
だから生きる意味がある

ヒロシマモナム-ル
アルカトラス=マルムスティ-ンを思い出してたよ
絶妙のタイム感の曲だった

中盤はね 人が生きてると感じる時は他人が死に瀕している時を目の当たりにした時 と 言う説で
この映画の場合は元気が無くなる程の辛い生き方を映画としてみせることで観るものをうつと思ったから
悪いが俺には悪趣味だと思うな

痛み を用いるのは悪魔のやり方だからね

No title

tedさん


ハネケの映画きついですよ~
特にファニーゲームとピアニストは初めて見る人は唖然でしょう
(^^;)

好みが分かれる監督さんでしょうね

No title

ハネケの映画は未だ手つかずなんですよね^^;
鬱々とした雰囲気に耐えきれる自信がなくて…。
しかし、パルムドール受賞作品を連続して撮ってるということで、良い監督なんでしょうね。
いずれ必ずや、鑑賞してみたいと思います^^;

No title

りゅうちゃん


はい元気出ません
でも印象的です
ハネケは不快な作品が多いです

老老介護は悲惨ですね
介護とは若くて元気な人がやってもしんどいですからね


将来のことはあまり考えないけど私の父親みたいにもがかくず悲観もせず淡々と死ねたらいいなと思います

No title

わるい子


中盤はヒロシマモナムールのことを言っているの?
未見だから知らないんだよね


平凡な人生こそがドラマチックだと私は思うよ

No title

見ると元気がなくなる作品・・・・なのですか

読みながら老老介護のことを考えてしまいました。
自分がこの先30年後くらいはどうなんだろう・・???って(^^)

ヒューマンドラマを見るとその後で比喩的に想像したりしてしまいます(^-^)

No title

久々にかみえるの解説で作品が目に浮かんだよ

今日はあたし ドタマの回転正常かも

戦争カメラマンの写真で 平和に生きていることを実感するよな映画かなもし
邦題が安いが でも思いやりの極限が愛だと感じられるかしらん

毎日のヒトコマが映画になる そんな気持ちで過ごすとめげずに済みそうね

やっぱ映画ってよいわぁ

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kamieru

Author:kamieru
かみえるです☺️🌷
三匹のにゃんずと地味に暮らしています。
映画、私の猫のこと、テニス、通販で買ったもの、その他日常のことを書こうと思います。
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