約束

2006  　110分　韓国

南北に分断されている朝鮮半島を舞台に、脱北者カップルの悲しいすれ違いの運命を描いた悲恋ドラマ。主演は「ジェイル・ブレーカー」のチャ・スンウォンと「台風太陽　君がいた夏」のチョ・イジン。監督は、これが長編デビュー作のアン・パンソク。2001年、北朝鮮のピョンヤン。青年キム・ソノは、家族が南に住む祖父と行った秘密の連絡が保衛部に発覚し、一家で南に逃亡する。そのため、結婚の約束をした恋人ヨナと離ればなれに。必ず迎えに行くと約束したキムは、韓国でヨナの脱北費用を稼ぐため懸命に働くが、そんなとき、ヨナが結婚したとの報せが届く。

allcinemaより

存在を知りませんでしたが、サブスクで見かけてピンと来て鑑賞。大正解。最近見た映画の中でダントツで好みでした。見れて良かった‼️

解説に「悲恋ドラマ」とあるので言っても良いと思うので言いますが、内容はひまわりやシェルブールの雨傘的です。愛し合っていても政治的な理由により添い遂げられない恋人たちのお話です。しみじみと切なくて良かったです😢特に二人が再会した場面😭「どうして迎えに来てくれなかったんですか？でもいいんです。こうして会えたから」と言うヨナの笑顔が眩しい。彼女の純粋さが胸を打ちます。

☆★☆完全ネタバレ注意★☆★

愛し合っているのに結ばれないって本当に悲しいとしみじみ思う話でした。結局は結ばれない運命だったと言えばそれまでですが、そう言ってしまうには悲しすぎる。でも近くにいるのだから全てを捨てる覚悟があれば一緒になれる筈です。ひまわりの時もそう思ったのですが。あんなに愛し合っていたから。アントニオが最後に会いに来て、やりなおそうと言ったとき、そんなことは今更無理と言ったのはジョバンナだった。本作も身を引いた強さ賢さ潔さ優しさ。。。。持っていたのはヨナだった。

その後が気になりました。同じ国にいるからきっと何処かで二人の運命がまた交錯するのかも。どんな形か分からないけれど。デュラスの『愛人/ラマン』を思い出しました。内容は全く違いますが、生涯忘れられない人だというところが同じです。デュラスと愛人は結ばれなかったけれど生涯交流があったのですよね。

本作の見所はヨナですね。一度見たら忘れられない本当に魅力的なキャラでした。あとキムのお父さんが河原崎長一郎にそっくりだった。

ラブストーリー、メロドラマ好きな方是非❗

★★★★★★★★★