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夜明けまでバス停で

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2022   91分 日本


「光の雨」「痛くない死に方」の高橋伴明監督が、実在のホームレス女性殺人事件をモチーフに、一人の女性が社会的な孤立の中で誰にも助けを求められないまま追い詰められていく姿を描いた社会派ドラマ。主演は「アウトレイジ」「SUNNY 強い気持ち・強い愛」の板谷由夏。共演に大西礼芳、三浦貴大、柄本佑、筒井真理子、根岸季衣、柄本明。焼き鳥屋で住み込みアルバイトとして働いていた三知子だったが、折からのパンデミックでバイトを突然クビになり、寮からも追い出されてしまう。新しい仕事を見つけるどころか、パンデミックのせいでファミレスや漫画喫茶も閉まっていて、行くあてもないまま途方に暮れてしまう三知子だったが…。

allcinemaより


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『PLAN75』を観ていた時の様な気持ちになってしまいました。明日は我が身という不安な気持ちですね。PLAN75と本作は女性が主人公で、仕事と住まいを失い、頼る人も無く八方塞がりなところは同じ。でもPLAN75の方がずっと切実でしたね。主人公の女性の年齢が高齢者と若い人で全く違うというところが大きかったですが、こちらの方がリアリティに欠ける印象でした。三知子は仕事と住まいを失い、次の就職先を見つけた筈がキャンセルになった。そこから後は只ふらふらしているだけなんです。公園で自作のアクセサリーを売ろうとしたらベテランホームレスの女性に咎められる。その後その女性や他のホームレスとも知り合いになったが、またアクセサリーを販売するシーンは出てこない。彼女が収入を得るには一番最適な方法と思うのだけれど。ネット販売をすれば多少なりとも売れると思うのだけど。アパートの敷金礼金には足りなくても当座の糊口を凌ぐのには大分繋がるのでは。彼女のスマホは生きていたし(スマホでネット販売すべし。住所が無いとできないのか。実家があるのになあ)。或いはフリマで出店するべき。何よりも何故生活保護の申請をしないのか?プライドのせい?うーん🤔よく分からないなあ。そして結末の極端な展開も何だかなあでした。高橋判明監督は「怒り」を映画制作の原動力にしているという。それ故の結末ということなのでしょうが三知子を見ていると、どうも説得力に欠ける。興味深い題材だけどちょっと消化不良でした。

居酒屋の店長良い人でしたね。彼女の存在には救われました。他人をあそこまで気にかける人は現実にはいないでしょう。皆自分のことで精一杯だから。現実の事件では「その時」に救いの手が届かなくて悲劇が起こってしまった訳ですから。店長の存在は監督の希望なのかな。ホームレスのドキュメンタリーを見たことがありますが、ボランティアの方々は異口同音にホームレスの人たちとコミュニケーションを取るのは本当に難しいと仰いますね。難しい問題ですね。

ルビー・モレノをとても久しぶりに見ました。今も可愛いですね。劇中で身の上話をしていましたが、本人の歴史とリンクしていてリアルでした。



★★★★




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