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キングメーカー 大統領を作った男

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2021     123分 韓国

韓国の第15代大統領の金大中(キム・デジュン)と、その選挙参謀として数々の奇策や裏工作を駆使して勝利に大きく貢献した厳昌録(オム·チャンノク)の驚きの実話をモチーフに、フィクションとして描き出した政治エンタテインメント・ドラマ。主演は「殺人者の記憶法」「茲山魚譜 チャサンオボ」のソル・ギョングと「PMC:ザ・バンカー」「パラサイト 半地下の家族」のイ・ソンギュン。監督は「マイPSパートナー」「名もなき野良犬の輪舞(ロンド)」のピョン・ソンヒョン。
 高い理想を胸に軍事独裁政権の打倒を目指す野党の政治家キム・ウンボム。しかし理想と情熱だけでは選挙に勝てず、落選を繰り返していた。そんなある日、ウンボムの理想に共鳴した男ソ・チャンデが、選挙スタッフに加わることに。するとチャンデは、圧倒的な物量で勝る与党に対抗すべく奇抜な戦略と手段を選ばない汚い手口を次々と繰り出し、ウンボムを勝利へと導いていく。たちまち野党内で頭角を現し、ついに大統領候補にまで上り詰めるウンボムだったが…。


allcinemaより



作品の存在は知っていましたが、田舎なのでこの様なメジャーではない作品は近くに来るのは公開から2ヶ月後位になったりします。折角近くに来たので、ソル・ギョングが好きだし勉強になると思って観ました。モデルとなっている金大中は存在は知っていましたが、厳昌録(オム・チャンノク)は初めて知りました。勉強になりました。もう少し理解する為に100年ぶりにパンフレットを買いました。その中の明治学院大学名誉教授秋月望氏の解説が分かりやすかったです。それによるとオム・チャンノクは組織指導と心理戦にたけているとしてキム・デジュンの支援者が紹介したそうです。逸材というのはこの様に人の目に留まるのですね。

映画を観た印象は一言で言うと陰と陽の物語でした。キムが陽でソが陰(影)です。ソは策士としては優秀だけれども、表舞台に立つタイプではなかったというところが最も印象的でした。この位置関係が影像でも陰影を使ってスタイリッシュに描かれていました。

二人が袴を分かってからキム・デジュンが大統領になるまで27年。その時オム・チャンノクは既に鬼籍に入って10年。彼は56歳の若さで亡くなっている。本当に映画の様なお話。

オム・チャンノクの生前の動画は多分見られないのでしょうけれど一目見てみたいと思いました。画像はありましたがインテリで繊細なイメージでした。劇中のイ・ソンギュンとはイメージがちょっと違うけど、動く姿や表情を見られないので比較はできないですね。モデルになっているというだけでドキュメンタリーではなくフィクションですし。事実ベースですが。
ソル・ギョング作品は幾つか見ていますが、今まで見たことのないタイプの役でした。監督も言っていましたが演じるのは難しかったのではないかと思いました。いつもの安定感でしたが。
イ・ジョンピョ役のチョ・ウジンの怪演、当時を再現した美術も印象的です。




ソル・ギョングがオフ(演技していない時)だと全然イメージが違うのが素敵ですね。

こういう作品て人気無いのですね。これらの動画も再生回数が少ないですね。上映館も少なかったと思いますが。私は楽しめました。ビョン・ソンヒョン監督は「楽しく観てほしい」とインタビューにありました。主演の2人が絶賛するこの監督の過去作をチェックしようと思います。あと『KCIA 南山の部長たち』もずっと気になっていて見れていないので見ようと思います。


★★★★★★★☆








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