サイダーハウス・ルール
- 2022/12/10
- 13:36

1999 131分 アメリカ
「ガープの世界」などで知られる米現代文学の巨匠、ジョン・アーヴィング原作の感動作。孤児院生まれの青年を主人公に、彼がさまざまな経験を通し成長してゆく姿を温かな視点で描く。マイケル・ケイン、トビー・マグワイア共演。
20世紀半ばのアメリカ、メイン州。孤児院で生まれ育ち、その院長ラーチの堕胎手術を手伝う青年ホーマー。院内のスタッフや無邪気な子供たちに囲まれながら穏やかな日々を過ごすホーマーだったが、今後の人生をなかなか見出せないでいた。そんなある日、中絶に訪れたキャンディと恋人の軍人ウォリーと意気投合し、孤児院を抜け出してしまう。そしてウォリーの母親が営むリンゴ園で住み込みで働き始め、作業を仕切るミスター・ローズから色々と学んでいくのだった。また、ウォリーが再び戦地へ発ったことをきっかけにキャンディとの恋が芽生えるホーマー。やがて、ローズの娘の思わぬ妊娠や、ウォリーの帰還による三角関係の行方など、様々な問題に直面するホーマーだが…。
20世紀半ばのアメリカ、メイン州。孤児院で生まれ育ち、その院長ラーチの堕胎手術を手伝う青年ホーマー。院内のスタッフや無邪気な子供たちに囲まれながら穏やかな日々を過ごすホーマーだったが、今後の人生をなかなか見出せないでいた。そんなある日、中絶に訪れたキャンディと恋人の軍人ウォリーと意気投合し、孤児院を抜け出してしまう。そしてウォリーの母親が営むリンゴ園で住み込みで働き始め、作業を仕切るミスター・ローズから色々と学んでいくのだった。また、ウォリーが再び戦地へ発ったことをきっかけにキャンディとの恋が芽生えるホーマー。やがて、ローズの娘の思わぬ妊娠や、ウォリーの帰還による三角関係の行方など、様々な問題に直面するホーマーだが…。
allcinemaより
存在とタイトルだけ知っていて、他は何も知らずに見ました。ラッセ・ハルストレム監督作品ということも知りませんでした。なかなか良い作品と思いました。ストーリー的にどう見ても原作は小説だなと思いましたが、ジョン・アーヴィングの小説ということでした。なるほど。
やっぱり外の世界を見ないと自分を俯瞰的に見れないということでしょうか。ネグレクト(育児放棄)、堕胎、近親相関というヘビーな題材でした。
一番印象的だったのはマイケル・ケインですね。院の子供たちも良かった。でもあんな風に学歴詐称してもいつかバレるので、そうなったら彼(ホーマー)はどうなるのかと。
最初と最後の駅の汽車のシーンが印象的です。そして人生は続くという趣。
シャーリーズ・セロンはいつも美しいですね。(☆☆ネタバレ注意☆☆)キャンディはあの後ちゃんと人生を生きられるか?マディソン郡の橋のフランチェスカの様にあの束の間の幸せだった思い出を心の糧にして。他の人々もあのあとどういう人生だったのかなあと思いました。孤児院のあの繊細な女の子どうしたかなあ。
ラストは過去にハルストラム作品を見たときに感じた、ホッとする様なでも泣きたくなるような気持ちになりました。
因みに劇中に登場していたドライブインシアター。一度も経験したことが無かったので、一度体験したかったです。
☆話ついでに☆
たまたま堕胎が行われている孤児院が舞台。劇中に望まぬ妊娠をした女性も複数登場します。タイムリーに今『あのこと』他このテーマの作品が話題ですね。あのこはとうちの近くには来ないっぽいけど、機会があったら観ようと思います。
望まぬ妊娠、中絶がテーマの映画は沢山あると思いますが、私が見た中で印象に残っているのは『ヴェラ・ドレイク』や『4ヶ月、3週と2日』です。
特に『4ヶ月、3週と2日』は衝撃的で忘れられません。
中絶が禁止されている時代のルーマニアで中絶をしようとする女性と、彼女を助けるために奔走する友人女性の話ですが、これが本当に悲惨で。特に友人が可哀想すぎました。何故友人と言えどもあなたがこんな思いまでしなくちゃならないの?と思わずにいられない内容でした。その位中絶が禁止されている中で中絶をするのは大変だったということが伝わりました。今アメリカで中絶に関して大論争になっているのも理解できます。今後もこのテーマの作品は増えるのかもしれませんね。因みに4ヶ月、3週と2日はショッキングなシーンもありますのでご注意ください。
★★★★★★
マイケル・ケインに☺️✨