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月の満ち欠け

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2022     128分 日本

人気作家・佐藤正午による直木賞受賞の同名ベストセラーを「探偵はBARにいる」「騙し絵の牙」の大泉洋主演で映画化したミステリアス・ラブストーリー。生まれ変わりという不思議な奇跡によって、時空を超えて紡がれる切なくも数奇な愛の物語を描く。共演は有村架純、目黒蓮、柴咲コウ。監督は「余命1ヶ月の花嫁」「娚の一生」の廣木隆一。
 愛する妻・梢と娘・瑠璃を不慮の事故で同時に失い、深い悲しみに暮れる小山内
堅。そんな彼のもとに、三角哲彦と名乗る男が訪ねてくる。三角は、小山内の娘は自分に会いにくる途中に事故に遭ったのだと打ち明ける。なぜ面識のないはずの三角に会いに行こうとしたのか、怪訝な面持ちの小山内に対し、彼の娘はかつて三角が深く愛した同じ“瑠璃”という名前を持つ女性の生まれ変わりに違いないと告げる三角。俄かには信じがたい告白に憤りすら覚えつつも、娘の不可解な言動との符合も感じてしまう小山内だったが…。

allcinemaより

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原作は未読です。生まれ変りという私の好きな題材の話なので興味深く観ました。

一番可哀想だったのは小山内堅。こよなく愛していた妻子を同時に失う。しかもその原因が。。。不条理すぎて納得が行きません。ネタバレになるので言えませんが。因みに遺体との対面シーンの号泣は微妙でしたね。

ストーリー全般がドラマチックと言うよりは因縁深かったという印象があります。正木瑠璃は生まれ変わったと言うより小山内瑠璃に乗り移った様だというレビューがありましたが、確かにそうかもしれません。正木瑠璃は彼女の人生で果たせなかったことを小山内瑠璃に生まれ変わって果たそうとした。でも小山内瑠璃には小山内瑠璃の別の人生があった筈。と考えるともやっとしたものが残りますね。因みに原作では3回生まれ変わっているらしいですね。凄まじい執念ですね。でも生まれ変わりの話では何百年も生まれ変わっていて、その都度運命の人ともずっと関わっているという話は聞きます。3回は少ないのかも。

映画での正木竜之介はどうしようもない屑男で、私は実際にこういう人を知っているので見ていて非常に胸糞が悪く、屑は死ぬまで屑なんだなと実感しました。

正木瑠璃のストーリーは80年代の話ということで、人物に時代感が無いので分かり難かったという意見が多かったですが確かに。もう少しファッションやメイクで時代感を出して欲しかったですね。あと現代の三角が若すぎるというのは私も思いきり思いました。どう見ても50代には見えませんでした。ちゃんとメイクで老け感を出すべきです。あの若さでは全くお話になりません😂反面レコード店やライター店の美術は素晴らしかったなあ。行ったこともない街なので街並の再現に関しては分かりませんけれども。

個人的なベストシーンはやっぱりクライマックスシーンです。雨の。素敵です😭💘原作の落ちとは違うようですが、原作の落ちを映画で再現すると怪しいことになってしまうのであれで正解だと思います。でもできることならば本来の形で成就してほしかったな😢
走るシーンて感動的ですね。最近見たものではリコリスピザも走るシーンが凄く好きだった。

ある人とこの映画について話した時に「生まれ変わりたいと思いますか?」と訊いたら「もういいかな」と言っていました。皆様は如何でしょうか。


★★★★★








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