バビロン
- 2023/02/21
- 13:19

2022 189分 アメリカ
「セッション」「ラ・ラ・ランド」のデイミアン・チャゼル監督がブラッド・ピットとマーゴット・ロビーを主演に迎え、ハリウッド黄金時代を絢爛豪華に再現した群像ドラマ。無声映画からトーキーに移行する変革期のハリウッドを舞台に、それぞれに夢を追い求めて映画製作に携わる男女が、時代の大きな波に翻弄されながら駆け抜ける激動と狂乱の日々を、実在のエピソードをベースに圧倒的スケールで描き出す。共演にTV「アンストッパブル・ガールズ」のディエゴ・カルバ。
映画産業が急成長する中、量産されるサイレント映画が莫大な富を生み出していた1920年代のハリウッド。毎晩のように開かれる豪華なパーティの主役は、サイレント映画の大スター、ジャック・コンラッド。そんな贅を尽くした規格外のパーティに潜り込んだのは、映画スターを夢見る怖いもの知らずの新進女優のネリー。彼女はそこで映画製作を夢見るメキシコ移民の青年マニーと出会い意気投合。ネリーが映画関係者の目に留まりハリウッドデビューのチャンスを掴む一方、マニーもジャックに気に入られ、彼の助手に抜擢され、晴れて憧れの世界に足を踏み入れていくのだったが…。
allcinemaより
あまり事前知識無く観て、観終わってからとても時間が経っていて驚き😲‼️長尺だったのだと知りました(笑)。あまり体調が良くなかったのもあって途中少し眠くなってしまいましたが全体としては苦味の残るヒューマンドラマで好みでした。観ながら『ラ・ラ・ランド』みたいだなあと思いましたが同じ監督でしたね。まあなんと言いますか非常にビターな内容で「さよならだけが人生だ」という名言を想起しますが、現実は風とともに去りぬならぬ夢と幻と(喧騒と狂乱とゴシップと光と影と)ともに去りぬという内容で😢それでもエリノアがジャックに語ったように彼らの輝きは永遠にスクリーンと人々の心の中に輝き続けます。
個人的に印象的だったのはマーゴット・ロビー。役柄に合っていたし、この人を見るといつも身体を張ってやっているなあというイメージがあり、今作もかなりしんどかっただろうなあと思いましたが実際そうだったようで、それはパンフレットに書かれていましたのでご興味のある方はお買い求めください。私は各キャラクターのモデルが誰なのかや、衣装さんや美術さんの話も聞きたかったので買いましたが色々面白かったし町山さんの解説も載っていましたので買って良かったです。因みに税込みで880円。きょうびのパンフレットの値段では高い方ではないですね。デザインもお洒落でした。
☆プチネタバレ注意☆
マニーがマフィアに見逃されたのはあれが現実なら有り得ませんが、ストーリー的にはああしないと救いようが無いし、それがあの滂沱の涙を禁じ得ないクライマックスシーンに帰結します😭😭
このシーンはあの某イタリア映画のあのシーンへのオマージュでしょうか。あれを見ている人はあのシーンがフラッシュバックして胸が締め付けられることでしょう。
他にも複数の映画へのオマージュが鏤められているようなので、また一つ一つ発見したいと思っています。
長尺に関してはアバター:ウェイ・オブ・ウォーターとほぼ同じなので(3分短い)あれが大丈夫だった人なら大丈夫です。
★★★★★★★☆