1981 122分 イギリス
連合軍のヨーロッパ侵攻に関する秘密をかぎつけたナチのスパイが、独軍との合流地点海域で遭難し離島に住む夫婦に助けられるが……。ケン・フォレットの同名小説を映画化したスパイ・スリラー。
allcinemaより
この映画は70年代作品と勝手に思っていたのですが80年代作品だったのが意外でした
想像以上にとても面白かったです!
まずドナルド・サザーランドが素敵すぎる(T-T)
私はこの人が出ているだけで満足してしまいます
若い時もお爺さんになってからもいつも素敵です
知的で上品なハンサム。そして役になりきる
本当に素敵です
因みに現在78歳
73歳の時の写真
こんなに素敵なお爺さんはなかなかいません
今作でも冷徹なドイツのスパイになりきっていました
とにかく冷徹で任務遂行の為なら殺人も全く意に介さない
追っ手からも鮮やかに逃げ切り港にたどり着き船に乗り込んだ
これでUボートに合流すれば任務完了
ところが乗った船が難破したことから運命が狂う
救助してくれた家庭の人妻に恋してしまったから。。。
というお話でございました
☆若干ネタバレあるかも☆
初めから夫が男の素性を怪しんでいたことや男が人妻と散歩に出かけた時自分は物書きだと言い雨宿りの洞窟の中で
女「物語りに女性は登場する?」
男「君を出す。死ぬんだ。主人公に殺される。彼の心を傷つけたから。」
等の会話に穏やかな展開にはならないことは暗示されていますが雨の夜のクライマックスシーンは凄かったな(@_@)
子供は雨に打たれたままぐったりしちゃってるし車は止まっちゃうしハラハラドキドキ(>_<)
極めつけは斧が出てくるシーンでここは殆どホラーだった
一つ疑問だったのは徹底して冷徹だった男が愛してしまった人妻にだけは残酷になりきれなかったところ
そこだけは血の通った人間だったらしい
ジム・ジャームッシュの『リミッツ・オブ・コントロール』で殺し屋らしき寡黙な男が任務遂行の為に旅をしていたが「仕事中はセックスはしない。」と無表情で言っていて要するに任務遂行中は仕事以外のことはしないらしく実際ひたすらストイックに過ごしていた
映画としては針の眼の方が100倍面白いがスパイとしての姿勢はあの男の様に最後までストイックに撤しないとならないのだと思う。。。
でもそうすると針の眼の場合物語が成り立たないけど(^^;
私はこの話は
午後の曳航と被って仕方なかったです
午後の曳航はスパイ映画ではないが寄った港で女と出逢った。女には愛する息子がいたが彼女は幸せではなかった。その女と恋に落ちたことにより運命の歯車が狂ったというプロットが同じ
しかも特にいい女でもなく。。。(ごめんなさい(^^; でもそう思う)というところも同じで
舞台がイギリスで風景もよく似ているんです
海を見下ろせる丘の上でピクニック
一見とても幸せな光景とは裏腹に。。。というところが被って仕方がなかった
人を愛することで運命が狂うことは珍しくないということですね
この監督さんのその他の作品は『白と黒のナイフ』が印象的でした
49歳で亡くなってしまったんですね
勿体無かったですねm(__)m
針の目の魅力は一言!
『ドナルド・サザーランド』
です!!!
TV(BS)にて
★★★★★★★★