2012 123分 日本
人間の業を深く見つめたジョージ秋山の同名漫画を「東京プレイボーイクラブ」「R100」の大森南朋主演で実写映画化。人生に絶望し、生きる意欲を失い故郷に舞い戻ったひとりの男を軸に、男たち女たちが織り成す醜くも生々しい愛憎の人間模様を、赤裸々な性愛描写と共に綴る。ヒロインは「発狂する唇」の三輪ひとみ、そのほかの共演に美保純、田口トモロヲ、内田慈、滝藤賢一。監督は俳優としても活躍する「誘拐ラプソディー」の榊英雄。
金も仕事もなく、生きることに飽きたと語る怠惰なブサイク男、狸穴勇介。彼は死に場所を求めるごとく、生まれ故郷へと戻ってきた。しかし、そこで何をするでもなく、孤独で無為な毎日を送っていた。いつも不機嫌顔の勇介に誰も近づこうとはしなかったが、一人だけ笑顔を向ける者がいた。新興宗教に傾倒し、顔に大きなアザを持つ女、岡辺京子だった。そんな自分に優しく接してくれる京子に対しても、相手の気持ちなど微塵も気にせず強姦まがいに関係を持とうとしてしまう勇介だったが…。
allcimemaより
生きる屍の男が故郷に戻り無為に日々を過ごしていたが只一人自分に微笑みを向けてくれる女の為に生きていこうと決意する~というストーリーに興味を持ち見てみたが蓋を開けたらこれってアダルト映画なんですかと思う位Hシーンの繰り返しでびっくり
(◎_◎;)
でもなかなか深い話でしたね
ちょっと(かなり?)極端ではありましたが人間の業を描いていると言えばそうなんだろうなと
大森さんのろくでなしぶりが最高です
いつも女の○○しか見てないしHのことしか考えてなくてチンピラまがいの言動もする本当のろくでなし(@_@
演技なんだけど本当にろくでなしにしか見えず凄い役者魂だなぁと
☆☆一部ネタバレ注意☆☆
狸穴は問題のある家庭環境で育ち前科もある様だったが過去は詳しくは語られない
ここまでの人生の大半は不幸であっただろうことと自分の存在価値、生きることに意味を見いだせないでいることはその表情と言動に表れている
京子とは殆ど強姦で関係し京子もそういう男とつきあいそういう男の子供を産んで家庭を持つ決意をするのもちょっと理解し難い😡
「あの男は腐ったトマトだ。」と狸穴と京子の結婚に反対していた叔母あかね(美保純。因みに演技最高でした。適役と思う)も狸穴と関係しそれを長く続けるという有り得ない「人間の業」(?)状態(@_@。
他の登場人物も全部ドロドロ|д゚)
見ていて非常に気分が悪い作品だったがこういう人間の業に身を焦がして生きてる人って結構沢山いるのかもしれません
(私の周りにはいないけど。平和で良かった!笑)
気になるのは狸穴と京子の子供の件ですね
そこでも業を描いているのですが(小学生で既にその芽が現れる)ここの部分はちょっと疑問もあります
詳しくはネタバレになるので言えないのですが
この部分は考えさせられましたね
ここに描かれている人たちは極端でしたが多かれ少なかれ人間は業の部分を切り離しては生きられないんだろうなぁとは思いました
しかし狸穴の生き方にも京子の生き方にも共感はできませんでした
嫌な気持ちの余韻が残る作品でした
私は再び見たいとは思わないのですぐ消しました
でもいずれのキャストも絶妙だったなと思いました
TV(BS)にて
(★はキャスティングの良さと俳優たちの熱演に)
★★★★★