1967 100分 フランス
セブリーヌ(C・ドヌーブ)とピエール(J・ソレル)の二人は、仲の良い幸せそのものの若夫婦だ。二人はお互に心から愛しあっていた。セブリーヌもよく夫に仕え、満足な毎日を送っているのだが、彼女が八つの時、野卑な鉛管工に抱きすくめられた異常な感覚が、潜在意識となって妖しい妄想にかられてゆくことがあった。(中略)
ある時、セブリーヌは友人のルネ(M・メリル)から、良家の夫人たちが、夫には内証で売春をしているという話を聞き、大きな衝撃を受けたが、心に強くひかれるものがあった。テニス・クラブでアンリ(夫妻の友人でセブリーヌに想いを寄せる男性)を見かけたセブリーヌは、さり気なくその女たちのことを話した。アンリもまたさりげなくそういう女たちを歓迎する家を教えた。一時は内心のうずきを抑えたもののセブリーヌは、自分でもわからないまま、そういう女を歓迎する番地の家をたずねるのだった。そして、セブリーヌの二重生活がはじまった。
KINENOTEより
見始めてからあ、これ過去に見たらしいと気付きました。複数のシーンを断片的に覚えていました。でもあの強烈な個性を放つマルセル💘(写真の2ショットの男性です)も記憶に無かったし(なんてこと!!笑)オチも実際に見るまで思いだしませんでした。どうも脳細胞が死んでいっている様です(^^;)
お話はどこまでが現実でどこまでが妄想なのかよく分かりませんでした。オチが意外なのですがそれも妄想なのか真実なのかよく分からず。。。
そこら辺はよく分かりませんでしたが結末のセブリーヌの気持ちはよく分かったので納得できました。
分かったことはセブリーヌは幼少時の体験がトラウマになっていてその為良くない妄想がある。そのせいで夫とぎくしゃくしてしまう。セブリーヌは夫への愛故にそれを何とかしたくて娼館へ通う様になる。ということでした。
そして本人的には精神が落ち着いていくのだけれど二重生活を知人に知られてしまったり、娼館でマルセルに惚れられて厄介なことになっていくのでした。
マルセルというのは娼館に来たチンピラです。
私はマルセルに痺れました。粗野なチンピラだけどイケメンだし黒い革のロングコートを襟を立てて着ているのがとても素敵だった。ロングコートって背が高くないと似合わないけどよく似合っていたし💝ちょっとしかけのある杖も素敵だった。彼の最大の特徴はおそらく銀(金?)歯ですが最近
POTPを見たので銀歯にはなじみがあったし(笑)その差し歯をしょっちゅう指で押し上げているのも良かった(笑)
セブリーヌとマルセルの初対面のシーンが好きです。マルセルが一緒に仕事をしている親分的なチンピラと一緒に娼館に来て親分が俺はこの子にするよとセブリーヌを指名するのですがそこでマルセルが二人の間に杖の先端を差し込んで「(その子は)俺だ。」と。
ピンボケですみませんが鮮明な画像が無くて💦
このシーン本当に痺れた

(そこかい!!かもだけど笑)
この後親分がぬぁんだと~(怒)という表情をするのですが親分はマルセルを大事に思っているので譲るのです。そこからセブリーヌにぞっこんになるのでした。
他に印象的というか面白かったのは世の中には色々な好みがあるんだなぁと👀❢娼館の客たちのことです。Mは分かるけど中国人?の男の人が持っていた虫が鳴いている様な不思議な音を発していたものは何?|д゚)立派なお屋敷に住んでいる老人の屋敷で棺が揺れていたのは何故?(゜.゜)妙な世界です(-_-;)でも皆どこか滑稽。
ルイス・ブニュエルは多分変態なのだと思う。同じ時代に撮られた『哀しみのトリスターナ』を見た時ドン・ロペの○▽□が☆∬になって揺れるシーンで度胆を抜かれた。あの映画で描いていることも人間の業の部分だったなぁ。
この監督さんの作品もっと見たいです。
まぁしかしドヌーブはひたすら美しいですはい。
私的収穫はマルセル(ピエール・クレマンティ)でしたが。
彼の出演作品をもっと見たいです。
TV(BS)にて
★★★★★★☆